【初心者向け】VPNって何?仕組みや個人利用のメリットデメリットを解説!

「VPNって何のこと?」

「どう役に立つの?」

「自分も使ってみたいけど、やり方がわからない…」

その疑問を全て解決します。

VPNって聞いたことはあるけど、正直よくわかんないですよね。

どうやら安全にインターネットを繋げるとか、他の国のサブスクを利用できるとか…

色々な噂を聞いたことがあるのではないでしょうか。

結論、VPNは使いこなせばあなたの生活を豊かにしてくれること間違いなし!

VPN先生

筆者は複数のVPNサービスを使用した経験があります!(現在も使用中)
そこで初心者にも分かりやすくVPNについて解説します!

本記事を読めばVPNを使用するメリットや使うべきシーンがわかり、すぐに使いたくなるはずですよ!

【この記事でわかること】

  • VPNの仕組みについて
  • VPN使用のメリットとデメリット
  • VPNの活用方法
  • VPNの導入方法と選び方
目次

そもそもVPNって何?

VPNの概念図

VPNは一言で言うと、「インターネット上に特定のユーザーのみが利用できるルートを作り、かつ通信の内容を暗号化する技術」です。

VPNを使用することで、通信内容や個人情報を脅威から守ることができます。

仕組みについてイラストで確認してみましょう。

VPNの仕組み概念図
VPNの概念図

イラスト上部がVPN接続なしの概念図で、下がVPN接続をした場合の概念図です。

VPN接続をしないケースでは内容が筒抜けになり、第三者から情報の盗み見等のリスクが高いことが分かります。

一方VPN接続の場合はというと、
VPN接続によって第三者からの盗み見、不正アクセス等から防ぐことができます。

どのようにして防いでいるか通信内容の流れで確認してみましょう。

VPN接続時の通信内容の流れ

まず自分が使用しているパソコンからデータを送る際、データが分割されます。(パケット化)
分割後の中身(パケット)は宛先・送付元データの入っているヘッダーと、データの内容にあたるペイロードの2種類で構成されています。

VPN接続がされていない時はこのヘッダー、ペイロードの部分が丸裸な訳です。
ここでVPN接続をすると、元々のヘッダーとペイロードに新たなヘッダーが追加され、別のパケットに包み込まれる形になります。

この元々のパケットに新しいヘッダーが加わることを、カプセル化と言います。
カプセル化すると解除されるまで中身が見えないので外部からの盗み見に強くなります。

悩むひと

うん…?つまりどういうこと?

VPNオタク

はてなが飛んでるね(笑)図で表すとこんな感じです。

そしてデータをカプセル化することで、通信内容をやり取りする2点間で仮想トンネルが実現します。
(※この仮想的なトンネルを確立することをトンネリングと言います。)

カプセル化されたデータは仮想トンネルを通って相手先まで向かうのですが、中身が見えないとはいえ、万が一カプセル化が解除されれば内容は容易に見えてしまいます。

ここで使われる技術が暗号化です。
データそのものを暗号化し、解読できないようにしてセキュリティを高めてくれます。

VPNオタク

ただし暗号化はVPNを構築する種類(プロトコル)によってできるものとできないものがあるので注意が必要だよ。

カプセル化、暗号化で完全防備された情報はプライベートなトンネルを通って接続先のサーバーに届き、カプセル化が解除されて安全に通信ができる。

これがVPN接続の全体像です。

最後にもう一つ重要な技術があります。
それが不正アクセスを防ぐ認証という技術です。

いくら仮想トンネルを作ったとしても、第三者が簡単にトンネルに入れてしまうと本末転倒です。
そこで、トンネルを使用するものが部外者でないか確認するために用いられるのが認証システムです。

具体的にはIDとパスワードを設けることで外部ユーザーの利用を排除します。

嬉しいひと

へー!VPNって何重もの形で情報を守ってくれるんだね!

VPNオタク

その通り!ポイントを簡単におさらいしてみよう!

VPN接続のポイント

  • VPNではパケットに新しいヘッダーを追加することで、内容を隠している(カプセル化)
  • カプセル化によって仮想トンネルを実現し、プライベートな回線を作っている
  • さらにデータの内容を暗号化し、仮に中身を見られても問題ないようにしている
  • 最後に認証システムを備えていることで、外部ユーザーの不正アクセスを防いでいる

VPNのメリット・デメリットとは?

ここからはVPN接続のメリットについて解説していきます。

VPNオタク

今回の記事では個人利用におけるメリットに焦点を当ててお話ししていきますね。

VPN使用のメリット

VPN使用のメリットは4つです。

  • セキュリティの向上によって安全な通信が可能となる
  • プライバシーの保護がある
  • 接続のロケーションを変更することができる
  • 検閲ブロックを解除することができる

セキュリティの向上によって安全な通信が可能となる

まず1つ目のメリットはセキュリティを向上させ、安全な通信を可能にすること。

VPNがセキュリティ向上に働くポイントは先ほど述べたの通り。

  1. トンネルで情報の行き来が見えない様になる
  2. もしトンネルの中を見られても、内容はカプセルで隠れている
  3. さらにカプセルの中を見られても、内容は暗号化されているので問題なし!

この3層構造で通信内容を守ってくれるのです。

VPN先生

例えば公共のwifiなどを使用する場合でも、外部からの盗み見や情報改ざんのリスクを減らすことができるよ!

プライバシーの保護効果がある

2つめのメリットはIPアドレスが変わることによる、プライバシーの保護効果です。

IPアドレスとはスマホやPCなどに割り当てられる住所のようなものです。

IPアドレスがバレることでネットでの行動履歴の情報が見られたり、不正アクセスに利用される可能性があります。

VPN接続時は固有のIPアドレスが別のIPアドレスに変更されるため、このような情報漏洩のリスクを下げることができます。

VPN先生

IPアドレスがバレることで自分の住所や名前などの個人情報が特定できるわけではないけど、なるべく不正アクセスのリスクは避けたいね!

接続のロケーションを変更することできる

三つ目のメリットは接続のロケーションを変更できることです。

実はIPアドレスには国毎に割り当てられているものがあり、その情報から国を判別することができます。


この仕組みを利用し日本人のあなたには日本人に向けた情報が提供されているわけです。

この仕組みより、VPNを使用することで他国のサーバーのIPアドレスに変更することができ、まるでその国にいるかの様にインターネットを閲覧することができます。

VPN先生

このテクニックの活用方法は後ほどお伝えしますね!

検閲ブロック(アクセス制限)を解除することができる

最後のメリットはアクセス制限を解除できることです。

中国ではインターネットが厳しく規制されており、instagramやLINEを使用することができないのをご存知でしょうか?
旅行に行っていきなりインスタが使えなくなると不便ですよね。

ここでも活躍するのがIPアドレスの変更。

アクセス制限を課している国にいても、別の国のIPアドレスを使用することによってアクセスブロックを解除することができ、instagram等を使用することができます。

VPN使用のデメリット

VPNを使用するデメリットは次の3つです。

  • 利用するサービスによってはコストがかかることもある
  • 情報漏えいのリスクはゼロではない
  • 通信速度が遅くなることもある

利用するサービスによってはコストがかかることもある

VPNには無料サービスと有料のサービスがあります。

有料サービスの相場は月額300円〜2,000円ほど。(※契約の期間で値段が変わります)

値段がかからない分サービス内容に違いがあるため、利用の際は見極めが必要です。

情報漏えいのリスクはゼロではない

VPNはセキュリティ向上のメリットがあるとお伝えしましたが、完全ではありません。

VPNで守られるのは、仮想のルートにおける通信内容です。

つまり、VPN機器そのものや通信端末自体のウイルス感染からは守ることができないのです。

ウイルス感染やサイバー攻撃から守るにはVPNだけでは不十分だと言うことを覚えておいてください。

VPN先生

VPNの中にはウイルス検出機能があるVPNもあります!

通信速度が遅くなることもある

VPNの使用によって、通信速度が遅くなるケースがあります。

速度が遅くなる要因は以下の三つです。

  • そもそもVPNで作られる仮想のルートが狭い
  • 行き来するデータが多すぎる(車の渋滞状態)
  • 選択したサーバーが遠すぎる(目的地までの距離が遠い)

VPN接続による仮想トンネルを現実世界のトンネルとして、そして中を通るデータを車としてイメージしてみてください。
通信速度が遅くなる理由のイメージがつきやすいかと思います。

通信速度は使用するVPNサービス、サーバーの場所によって遅くなる要因は異なるため、自分に適したVPNサービスを選ぶ必要があります。

悩むひと

スピードが遅くなるのは嫌だな・・・

VPN先生

コストとの兼ね合いはありますが、スピードを保ちたい人は有料のサービスを選ぶのが無難かもしれませんね!

VPNの活用例

ここからはVPNを活用して何ができるかについて具体的に紹介していきます。

VPN先生

みなさんが気になるVPN活用例一覧です!
自分にVPNが必要かどうかの参考にしてくださいね!

【VPNの活用例】

  • カフェなどの公共wifiを安全に使用する(海外旅行でも使えるよ!)
  • アメリカでしか見れないNBC放送を見る(英語学習に便利!)
  • 海外でTiverを視聴する
  • ゲーム内のラグを減らす
  • ジブリを動画サービスで視聴する(日本のサービスではみれないんです^^;)
  • youtubeプレミアムをより安い価格で使用する
  • より安く飛行機や宿を予約する
  • 仮想通貨のハッキング対策として使用する
  • 海外でXサーバーを使用して、ブログを書く!
嬉しいひと

こんなに活用例があるんですね!

VPN先生

まだまだ活用例はあるので、詳細を分かりやすくブログで更新していきますね!(当ブログはVPNのトリセツを目指しています!)

VPNの接続方法

ここからはVPNの接続方法についてご説明します。

個人利用でVPNの接続をする時は大きく2つのパターンに別れます。

①VPNサーバー情報を確認し、自分で手入力で接続するもの

②アプリをダウンロードし、自動的にVPN構成を設定できるもの

それぞれどのようなサービスがあるかご紹介します。

手入力が必要なサービスとその手順

自分で手入力が必要となる主なサービスは以下の通り。

  • VPN Gate

VPN Gateとは日本の筑波大学が運営しているサービスです。

運営は学術の情報収集を目的にしており、誰でも無料で使用することができます。

他の無料サービスですと使用容量に上限あるケースが多いですが、こちらはいくらでも無料で使用可能。

ただしVPNの接続のためにサーバー情報を手入力しなくてはならず、少し手間がかかります。

ダウンロードだけで接続が可能となるサービス

ダウンロードだけで接続が可能となるサービスは以下の通り。(一部抜粋)

<有料>

  • ExpressVPN
  • NordVPN

<無料> 

  • iTop VPN
  • Proton VPN
  • Tunnelbear

多くのVPNサービスはこの方法で接続が可能です。

アプリをインストールし、ポップアップの手順通りに拡張機能を追加、VPN構成の設定を許可することですぐに利用ができます。

特に有料のVPNは見た目もわかりやすく初心者の方でも簡単に使えます。

VPNオタク

初めてVPNを使う方、煩わしい手順が苦手な方にはこちらをおすすめします!

【番外編】ルーターにVPNを設定する

番外編としてVPNをルータに設定する方法をご紹介します。
(お持ちのルータを使って自宅でVPNを構築する方法もありますが、難しいので今回は割愛します)

この方法のメリット・デメリットは以下の通り。

メリットデメリット
メリットルーターに接続されている危機はすべてVPN接続の対象となる

個別にVPNをダウンロードできない機器でも、VPNによる保護を受けられる
あくまでもルーターに接続されている場合のみVPN接続の対象となるため、出先、旅行などで使用する場合は別途個別ダウンロードが必要
VPNサービスによっては個別機器の管理が難しい

自宅にある機器全体をVPN接続をしたい場合は非常に便利です。
またルーターに設定をしていると自動的にVPNにつながるため、機械の扱いに弱い方がいても接続できるところもポイントでしょう。

接続方法は他のデバイスと同様に、ルーターにVPNサービスをダウンロードすれば使用可能です。

おすすめのVPNサービス

最後におすすめのVPNサービスについてです。

VPN先生

まずはVPNサービスの選び方ついてお伝えします!参考にしてみてね!

VPNを選ぶ際の評価基準

VPNサービスを使用する上で確認してほしいポイントは以下の通りです。

  • 価格
  • 接続できる国(都市)の数
  • 接続できる国
  • 対応OS
  • 接続できる機器数
  • 接続の速度
  • 使用可能な容量
  • 利用できるVODサービスの種類

使用する用途によって優先するポイントは異なりますので、用途別でお勧めのサービスを詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にして下さいね!

まとめ

VPNの基礎的な説明をさせていただきました。下記4つについてお分かりいただけたのではないでしょうか。

  • VPNの仕組みについて
  • VPN使用のメリットとデメリット
  • VPNの活用方法
  • VPNの導入方法と選び方

VPNについて正しく理解して、VPNのある生活を楽しみましょう!

目次